コラム2【紙で仕上がりが変わる vol.1】

コラム2【紙で仕上がりが変わる vol.1】

色鉛筆で塗る前に知っておきたいこと”~紙の選び方編~”です。
このコラムでは、紙の基礎知識と選ぶポイントを2回に分けてお伝えします。

「紙」には、さまざまな用途と種類があります。絵画用に絞っても、沢山の種類があります。
絵の仕上がりは選ぶ紙によって左右されます。紙の基礎を知るとで、より自分が描きたい絵に近づくことができますので、紙の基本知識を押さえていきましょう。

まず絵画用紙とは絵を描くための厚手の洋紙のことで、いくつかの種類があります。

画用紙  表面に軽い凹凸があり、厚みがあり丈夫。鉛筆やクレヨンなど幅広い画材に対応。
ケント紙 表面が平滑で滑らか。鉛筆やペンのノリが良く、精密なイラストや漫画、建築パースに向く。水彩や水分を多く使う表現には不向きだが、マットで鮮やかな塗りに適している。
水彩紙 水分を含む画材に対応するため厚めで波打ちにくい。表面の凹凸により荒目・中目・細目などがあり、にじみ止め加工(サイジング)が施されている。水彩画やアクリル画など、水を使った表現に最適。
クロッキー紙 薄手で表面がややざらざらしている。速写やアイデアスケッチに向き、鉛筆ののりが良い。
トレーシングペーパー 半透明で薄いものはトレース用、厚いものはカード作りやハンドクラフトに使用。

 

このコラムでは油性色鉛筆水彩色鉛筆に適した水彩紙に絞ってお話します。

紙を選ぶ基準で大切なのは2つのポイント、①紙目(かみめ)と ②厚さです。

水彩紙の<<王道>>

①    紙目=中目
②    厚さ=240~300 g/m²(グラム平方メートル)

理由は、水彩色鉛筆と油性色鉛筆の両方のいいとこ取りができるからです。

 

①紙目

一般的に「紙目」とは、二つの意味があります。
「製造時のパルプの繊維の向き」と「表面の凹凸(質感、素材感、手触り)」です。

絵画用紙では、一般的に後者の「表面の凹凸」を指します。

紙目の凹凸により、色の乗り方や発色は変わります。

紙目は3つに分類され、英語表記になっていることもあります。

  • 細目(ほそめ)/Hot Press(ホットプレス)→ 滑らかな表面、細密描写などに
  • 中目(なかめ)/Cold Press(コールドプレス)→ 細目と荒目の中間、一般的に使われる
  • 荒目(あらめ)/Rough(ラフ)→ 凹凸が大きい、色の溜まりが出やすい

<<王道>>の中目は適度な凹凸があるため、水彩画特有の「ぼかし」や「滲み」、「かすれ」を表現しやすくなります。

また油性色鉛筆の場合、軽い筆圧でも中目の凹凸で鉛筆の芯が削られ、色がしっかり載り、重ね塗りにも適しています。

まず中目に描いてみて、仕上がりをご確認ください。描きたかった絵に近いか遠いか観察してみでください。

例えば

  • もっと繊細な線やリアルな描写をしたい → 細目
  • もっと大胆な質感や空など大らかに描写をしたい → 太目

「こうしたい」が見えてきたら好みの紙目に移行していきましょう。

各メーカーで、紙目は少しずつ異なります。迷ったら、気になったメーカーを一つ決めて、その中で比較しながら選んでみてください。

次のコラムでは②厚さについてお話します。

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